2016.07.27

 新卒採用が一段落したようです。この数年、企業は積極的に新卒採用を行ってきました。とはいえ、期待に見合う人材が採用できなかったという声をよく聞きます。大量採用を行う企業がある一方で採用枠が2~3人規模の企業は特に苦戦を強いられています。その結果、再び「第二新卒」への採用ニーズが高まっているというわけです。

社会経験をつけて再チャレンジする「リベンジ転職」


 

かつて第二新卒転職は「リベンジ転職」と呼ばれていました。新卒で行きたかった第一志望の企業へ社会経験をつけて再チャレンジする求職者目線で生まれた言葉でしょう。売り手市場の現在はどちらかといえば、企業側が新卒採用で十分に採用できなかったゾーンに再挑戦の意味で使われているかもしれません。

第二新卒枠が増えると、中途採用市場の求人動向にも変化が現れます。顕著な傾向として挙げられるのは「未経験者でもOK」の求人が増えることです。これまでは「経験者」が優遇されていた職種領域にも「未経験者歓迎」という規制緩和が働くとでもいいましょうか。

 

「第二新卒」枠が拡大すると、当然、転職相談にお見えになる20代が増えます。彼らの転職動機でもっとも多いのはやはり「年収を上げたい」という希望です。率直に申し上げますが、20代前半で「年収が上がる」転職が叶えられる求人は残念ながら極めて稀です。

けれど「ワークライフバランスを尊重して、残業の少ない会社に転職したい」という人よりも「年収を上げたい」という転職希望を明言できる人のほうが私自身は「意欲があっていい」と思っています。希望を叶えるのはなかなか難しいのが現実ですが、相談にお見えになる方に必ず尋ねることがあります。それは「なぜ、あなたの給与はこの金額なのか、考えたことがありますか」ということです。

 

転職時に現実をよく見極めなければならない、隣の芝生が青い理由


 

毎月会社があなたに支払う給与はあなたの働きの対価としてみあっていますか?ということです。もしもあなたが十分な給与が支払われていないと感じるなら、それは会社の業績によるものか。体制によるものか。人事的な組織制度によるものか。会社が提供する商品やサービスの正当な対価によるものか。ぜひ一度、熟考してみて欲しいのです。

同じ業種なのに、同業他社の給与水準と比較すると自分の給与が低い。同じ仕事をするなら、少しでも給与の多い会社に転職したい。そう思うのはもっともです。ですが、他の会社に転職したからと言って、あなたがその給与に見合うパフォーマンスを発揮することができるのか。その視点が欠けている人が案外多いのです。たとえば、自分の営業力だと過信していたのに、実は会社のブランド力の恩恵がかなりあると気づくケースは少なくありません。商材が変わった途端、売れなくなり、思うようにセールスを上げられず、期待していたインセンティブも手にできない。成績の伸び悩みから転職したことを後悔し始め、再び転職を考えるように……。こうなると、転職は単なる現実逃避になってしまいます。隣の芝生が青く見えたり、同業他社のインセンティブの高さを羨ましく思ったりするのは仕方ないことですが、青いのも、高いのも、それなりの理由があってのこと。その現実をよく見極めなければなりません。

 

チャンスを自ら広げるために、自分のなりたい姿をイメージしてみる


 

いまの会社で給与アップする、という方法はないのか。考えたことがあるでしょうか。

たとえば、仕事のやり方を変えてみる。自分がもらっている給与が働きに見合うものならさらに貢献できないかと考えてみる。他の会社に行っても汎用性が効く実力を身につけてから転職を考えるのでも決して遅くはありません。回り道のようですが、「もっと稼ぎたい」という意欲のある人が転職を考え始めるタイミングは実は自分の力量をつけるチャンスでもあるのです。実りある転職をするためには、自分に見合う給与の額を客観的に把握し、自分の立ち位置を知ることが何よりも大切です。自分は給与の分だけ、会社に還元できているのか。

この視点があるのとないのでは、働き方に差がでます。漫然と給与を受け取るのではなく、どうすれば価値を提供し、稼げる人になれるのか。それを知る近道は、やはり自分の強みを知ることです。「経験が少ないので、棚卸しするほどキャリアがありません」という声をよく聞きます。そういう方には転職するしないにかかわらず、職歴書を書くことをお勧めしています。これまでの仕事内容を振り返るだけでなく、同時に3年後、5年後の自分のなりたい姿をイメージしてみることが肝心です。そのためにはいま、何をすべきか、未来の希望から逆算してみるのです。営業職であれば、目標をなるべく具体的に設定してみる。事務職であれば、キャリアを強化するための資格取得を考えてみる。このような発想を持ち、自分に実力をつけた後、30歳前後で転職をする。この正攻法こそ「年収を上げる」近道であることを私たちキャリアアドバイザーは経験上、知っています。

採用する企業にとっても、明確なビジョンを持っている人を採用したいと願うのは想像に難しくないでしょう。そういう人は活躍する場や、年収アップのチャンスなどの選択肢を自ら広げることができるのです。

未経験を武器に急いで転職を考える前に、ぜひこの視点であなたの給与明細に一度向き合ってみてください。決して無駄にはならないはずです。

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