2017.02.10

閑散としていく移り変わる街に活気を取り戻すため、行政をあげての奮闘


今日は久しぶりに古町に行った時に感じたことを書いていきます。パスポートの更新のために訪れたNEXT 21。ラフォーレ原宿新潟が撤退して以降、テナントの空きが目立つようになったことは噂で聞いていましたが、その変貌ぶりに、さまざまなことが去来しました。新潟市都心部に位置する古町は金融街や大学病院や弁護士事務所、会計事務所が隣接することから、かつてはいわゆる「士族」がアフターファイブに集う繁華街でした。ラフォーレ原宿新潟や上階にあった飲食店や高級会員制倶楽部エスカイヤクラブなどは私が高校生だった1990年代はかなり賑わっていたようです。ところが先日訪れた時に感じた街の雰囲気はどちらかといえば、閑散とした印象が否めませんでした。かつては洋品店や靴屋などバラエティ豊かな小売店があった西堀地下のショッピングモールは介護センターや高齢者向けのフィットネスセンターが立ち並び、シャッターが閉ざされたままの店舗も少なくありません。道行く人の割合も圧倒的におじいさん、おばさんが多くなっていて、高齢化社会の縮図を見るようで、どこか、もの悲しい気持ちになりましたが、こうした現状を何とかしようと、かつての活気を取り戻すために行政をあげて奮闘しているようです。

 

「街は移り変わるもの」だと頭ではわかっていても、かつての賑わいを知っているだけに、無常を目の当たりにして、うつろな気持ちを引きずったまま帰宅することになりました。その日は一日、何となく気分が晴れず、iPadに「古町」「NEXT 21」と入力検索しては、しばらくネットサーフィンで時間を費やしてしまいました。

ラフォーレ原宿撤退後のNEXT21については既にいろいろな方がさまざまなことを語っておられました。なかでも2015年7月にビル運用会社が発表した構想案(地下1階から2階までを県産生鮮食品等の販売店、3・4階を「文化系テナント」「若手起業家の交流の場」とする)を報じたことに対してあるブロガーさんが「ラフォーレ撤退でNEXT21が意識高い系ビルに? 」という見出しをつけた記事をみつけたときはさすがに笑ってしまいました。と同時にそれとは対照的にイオンモールは意識低い系と呼ばれていることを知り、なぜか見逃せないひっかかりを感じたのです。

大規模小売店舗法の改正以後、変わりゆく消費動向


大規模小売店舗法の改正以後、郊外にできたイオンはラフォーレ撤退の引き金になったともされる大型ショッピングモールです。豊富な揃えとお得感のある価格帯に加え、駐車場無料も魅力となったのか、競合といわれた大手百貨店(駐車場有料)でさえ、太刀打ちできない集客力を数年間で獲得していきました。私はその移り変わりをリアルタイムで見てきました。わが家の子どもも車でイオンに出かけるのが大好きなので、ほどなく休日の買い物の定番コースと化していきましたが、実は私個人、どこか腑に落ちない違和感を覚えていたのも事実です。そのせいか、理由もなく、「イオンにあってラフォーレ原宿にないもの」は何なのか、をモヤモヤと考えてました。

1994年のグランド-プンの際、ラフォーレ原宿が新潟にやって来ると知った新潟県民は「東京の原宿に行かないと買えないモノが新潟でも買える」と大いに喜びました。ラフォーレ原宿が古町のNEXT21の象徴であるころはまだ、「人とは違ったものが欲しい」「エッジの立った個性的でおしゃれな、希少価値のあるものが欲しい」という消費動向がいまより色濃かったように記憶しています。

一方のイオンは真逆です。いいものを安く、大量に。誰もが同質のサービスを受けられる均一化された世界観。喩えるなら、年収や職種や企業ブランドから生じる差違や格差をなかったことにできる、匿名無菌スペース。

確かにそこは家族や高齢者にとってフレンドリーな公共空間であることは間違いないのですが、うがった見方をすればあの居心地のよさは悪目立ちするとすることを嫌う同調圧力や相互監視の行き届いた場であることが前提になっている、と解釈することもできます。

 

 転職を通じてより豊かな選択肢を手に入れたいのであれば、たくさんの経験を積み成長する機会があるか確かめるべき


先回マイルドヤンキーのことをブログに書きました。ちなみにマイルドヤンキーは「意識低い系」と呼ばれ、「イオンを好む」そうなのです。実際にどうかはさておき、切磋琢磨とは無縁のゆるやかなワークライフバランスを好み、「頑張っている奴は格好悪い」と頑張らないことを大義名分とする仲間とのつながりを好む傾向にあると識者の指摘は続きます。それを読んで思わず、「なるほどなあ」と声が出ていました。なぜなら、イオンに行くたびに私が感じる違和感が腑に落ちた瞬間でもあったからです。(断っておきますが、イオンを否定しているわけでは決してありません。)

意識高い系と意識低い系。ラフォーレ原宿とイオン。このふたつが象徴する何か。それを転職に当てはめてみますと、「ほどほど」「そこそこ」をよしとする居心地のよい職場を選ぶことはある意味、自分の成長を自ら拒む環境に身をおくことにつながるのではないか。それを無化する横並び思想に対して、私は個人的にはせめて30代までは「横並びを強いる感覚」には危機感を持っていたほうがよいと考えます。最近は人より努力して仲間から抜きんでようとする人のことを「意識高い系」と揶揄して馬鹿にする傾向があるようです。確かに人とは違ったことや個性的であることは、むしろ時代遅れとみなす風潮があることも肌で感じますが、もしもあなたが転職相談をしたときに「私たちは意識低い系だから、そんなに頑張らなくてもいいよね」と仲良しごっこを強いる友人がいたなら、その人からは速やかに離れることをお勧めします。

実はUターン転職相談で「ルーティンで定時に帰宅できる仕事がしたい」という希望を出される若い人がここ最近増えているので、あえて警鐘を鳴らしたいのです。

 

判で押したように均一化されたルーティンをそつなくこなし、定時に帰る一年と、リスク覚悟で予測不能な環境に身を投じて経験を積む一年ではその後のキャリア人生に大きな差がつくということを知って欲しいのです。転職を通じてより豊かな選択肢を手に入れたいのであれば、提示される給与や条件以前に、その企業にはたくさんの経験を積める機会があるか、成長の機会があるかを確かめるべきです。常に同業他社の動向を比較検討し、定点観測することで大凡のことはイメージできると思います。

 

転職相談におみえなる若手の方が年々安定志向になっていることに対する、私のささやかな抵抗としてお読みいただければ幸いです。

 

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