「ディスカヴァー・新潟」の兆候
「ディスカヴァー・新潟の兆し」というブログを書いた後で、面白い記事をみつけました。日本政府観光局「訪日外客数」、観光庁「訪日外国人消費動向調査」のインバウンド統計リポートよれば、2016年の一年間、外国人環境客が訪れた県ランキングのうち、新潟の対前年度の伸び率が137.5%の上昇で全国一位というものでした。
大阪、東京、京都などの人気の訪問先にはまだまだ及ばずとも、飛躍的な伸びに思わず、驚きの声をあげてしまいました。その理由として考えられるのはウラジオストクやハバロスクと新潟を結ぶ夏季限定のチャーター便の就航によりロシアからの観光客が増えたことらしいです。
この件とは直接関係ないのですが、最近またひとつ、特筆すべき「ディスカヴァー・新潟」の兆候を実感しています。今日はそのことについて述べます。
成長期のステージに入った企業の共通点
最近、開発・設計部門のチーフクラスをはじめとするマネジメント部門の求人が増えてきます。しかも欠員補充ではなく、増員を視野に入れた採用ニーズです。この動向は明らかにその企業が、成長期のステージに入ったことを意味する募集案件に他なりません。
それぞれ業界の異なる複数の企業から同時多発的に採用ニーズが増えているという状況ですが、興味深いことは、これらの企業にはある共通点があることです。
それはニッチともいえる特殊技術をひたすら愚直に守り抜いてきた優良企業であることです。
ものづくりの町、燕三条は刃物、鋳物、金物、洋食器などで地元住民にとっては馴染のある老舗企業の集結地帯ですが、その商品価値を世界が認め、世界市場で密かなブームになっているという現象が立て続けに起きています。
さらに別の地域では、完成車メーカーへ部品を納品している部品メーカー、その部品を研磨する工場機器を取り扱うメーカー、塗炭屋根の塗技術を得意とするメーカーなど。いずれも「キラリと光る技術力」を誇る企業ばかりなのです。
「知られざる優良企業」と「よりよい人材」を引き合わせること
最近、大手企業メーカーの不正や虚偽のニュースが続き、あたかも日本のものづくりを貶められたかのような報道さえありましたが、現在進行形の成長企業のものづくり現場においては、ただひたすらに愚直に品質を求め、企業努力をされてきたメーカーばかりです。派手なキャンペーンや広告をしていないので、確かに全国的な爆発ヒットのような認知度は高くありません。
しかし、私は「正直者が馬鹿を見る」世界は長く続かないという性善説論者であり、努力は報われるはずだし、そうした努力を続ける企業様は必ず、発見され、見直され、評価されるものと信じています。実際、何度もそのプロセスを目の当たりにしてきました。
私達はUIターンをご検討の方にこうした「知られざる優良企業」と「よりよい人材」を引き合わせることを通じ、紹介という間接的な貢献しかできませんが、何よりも存在意義を感じられる瞬間です。我々は一人でも多くの方に、こうした優良企業をお伝えするための、隠れたIRだと自負しています。
現在、UIターン転職をお考えの方でマネジメント経験をお持ちの方はこの機会にぜひ、ご相談ください。
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