転職の最終面接で社長や役員が面接官の場合、何を見られる? 失敗しないための面接方法を解説します。
書類選考・一次面接・二次面接を終え、社長や役員が面接をする最終面接まで進んだ場合「ほぼ合格だろう」と考える方もいるでしょう。 社長や役員との最終面接では、現場の管理職レベルや人事担当者同士で、評価にギャップがないか確かめる意味合いもありますが、最終面接で落ちる場合もあります。 そのため、事前にしっかりと面接対策を行っておくことが重要です。 最終面接でよく聞かれる質問に関して、自分の意気込みや将来のビジョンを明確に答えられるよう考えておくようにしましょう。 この記事では、転職活動の最終面接の位置づけや面接で何を見られるのか、最終面接でよく聞かれる質問や対策を中心に解説します。
目次
◆社長面接・役員面接とは?
最終面接は「社長面接」「役員面接」と呼ばれることもあり、社長や役員など会社の経営者層が担当する面接です。
最終面接を社長や役員が担当する以外にも、最終面接の1つ前の面接を社長や役員が担当するケースもあります。
社長や役員が担当する面接では、入社意欲や企業への理解度ばかりがみられるのではありません。
最終面接では、応募者がアピールする自分の強みや特長、モチベーションの高さなど、他の応募者と比べて差別化できるかが注目されます。
そのため、大勢の応募者がいるなかで抜きんでた良さをもつ方は内定が出やすくなるでしょう。
2次面接の段階までは、ビジネスパーソンとしてのスキルや姿勢を重視されやすいですが、社長や役員が担当する最終面接では異なる点が重視されるのです。
また、最終面接の時間は企業によってさまざまです。
面接時間が短いケースについては、こちらの記事でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
(「転職面接が15分で終了、アリorナシ?――転職面接の平均時間は?」)
https://k-agent.biz/blog/search/interview-time_job-change/
◆社長・役員による最終面接ではどこを見られている?
社長や役員が最終面接を担当する場合、面接時に重点的に見られるのは以下のような要素です。
・企業マインドに沿った働き方が応募者と実現できるか
・企業のビジョンと応募者の相性
・志望度の確認
入社意欲や業務上必要なスキルを中心に見られる二次面接までと異なり、最終面接は採用決定権を持つ方による見極めの場ともいえます。
最終面接で見られやすいところもある反面、以下に当てはまるような応募者は、最終面接で落ちてしまうかもしれません。
自己アピールを重視するだけではなく、NGと判断されるような回答を避けることも大切なのです。
・回答に一貫性がなく、最終面接までの面接と言っていることが違う
・企業理解が浅い
・第一志望と言いながら、入社意欲が感じられない
・企業や社長と価値観が合わない
・キャリアビジョンがあいまい
業界研究や応募先の企業理解に関して、行っている事業の詳細をすみずみまで把握し、即座に回答できるレベルまで準備するのは、難しいと思うかもしれません。
しかし、企業理解が浅いような回答は、入社意欲が低いと判断されてしまう恐れがあります
応募先のコーポレートサイトや会社パンフレットの情報だけで面接に臨むのではなく、自分のこれまでの経験とどのようにリンクできるか、興味を持ってもらえるかという視点がポイントです。
◆最終面接でよく聞かれる質問と対策
転職活動時、最終面接でよく聞かれる質問の例とその対策について紹介します。
2次面接までと同じ質問がされることもありますが、自社にどの程度貢献できるかという度合いが重視されるため、同じ回答は避けましょう。
よく聞かれる質問
・志望動機
・自己紹介
・自己PR
・長所と短所
・転職活動の状況や当社以外に応募している企業の有無
・前職の退職理由
・他社ではなく自社を志望する理由
・入社後の長期的なキャリアビジョン
・キャリアビジョン実現に伴う課題、その対策
・自分の能力やこれまでの経験や実績を今後、自社の事業でどのように生かすか
・自社の事業をどのように成長させたいか
・条件や希望職種、待遇面を確認する質問
・質問の有無や伝えておきたいことはないか
最終面接対策の例
・説得力のある転職理由や志望動機をアピール
・志望先の企業の社風や、理念に自身の人物像や強みが一致することを伝える
・志望先の企業や事業の理解度が伝わるような回答を意識
・志望先に入社するからこそ実現できるキャリアビジョンを積極的に伝える
面接では、逆に何か質問はないかと尋ねられることもあるため、事前に準備しておくと安心です。
◆まとめ
今回は転職時の最終面接の位置づけや質問例、面接対策を中心に解説してきました。
転職の時は、新卒の時の就職活動よりも面接回数が少ない傾向もあります。
最終面接だけでなく、面接は応募先の現場担当者や管理職、役員や幹部陣と直に話せる絶好の機会です。
基本的なマナーや転職ノウハウだけでなく、他の応募者と差別化できるような人材であることをアピールできるような対策を行っていきましょう。