人事・総務33歳女性！ ワークライフバランス重視で転職に成功した体験談
結婚や育児を機に一度仕事から離れた人が、復職を検討するのが30代〜40代。 ただし、「復職後うつ」という言葉があるほど、日本ではいまだ仕事と育児の両立は難しい現状があります。 今回の記事では、育児がひと段落して復職を決意した30代女性H.Fさんの体験談をご紹介しましょう。
目次
◆2児の母――未経験の営業職に悪戦苦闘し転職を決意
――H.Fさんが転職を考えられたきっかけを教えていただけますか？
私は子どもが2人いるんですけど、子育てが落ち着いてきたことで不動産会社の営業職に転職をしたんです。心機一転と思い、未経験OKの不動産会社の営業に挑戦してみたんですが、想像以上に大変で。お客様のメリットを考える以上に、営業ノルマを優先しなければならない雰囲気で、モチベーション維持が難しくなってきたんです。それで夫のすすめもあり、転職を考えるようになりました。
――転職活動では、どのような職種で探されたんですか？
実際に経験のない営業を体験したことで、以前やっていた人事や総務の仕事が好きだったんだなと再認識できました。労務や給与計算は慣れていることもあって、そのような仕事にあらためてつきたいと考えて、その職種で求人を探しましたね。
◆転職先で重視したのは、ワークライフバランス
――転職活動を進めるなかで重要視したポイントはありますか？
子育てが落ち着いたとはいえ、2人を育てながらというのは変わらないので、社員のライフスタイルに寄り添ってワークライフバランスを考えてくださる企業なのかは最も重要なポイントでした。私は出身が新潟ではなく、近くに親がいませんから、子どもを預けるところがないんです。なので保育園に預けているのですが、子どもを自分で迎えに行かないといけないので、勤務時間が遅くまでとなるとかなり厳しくて……。
――実際に転職活動を始めてみてどうでしたか？
勤務時間は私の中で大きなポイントだったのですが、面談で「勤務時間に融通きかせてもらえないか」という相談をすると、印象が悪くなるかな……という不安がありました。転職エージェントさんにも、「候補の会社は少なくなるかもしれない」とは言われていました。それでも3社をご紹介いただいて、うれしかったです。
◆経験を評価され、前例のない条件で内定を獲得
――どのような会社を受けたのですか？
東京に親会社のあるグループの子会社だったのですが、新潟県に拠点を持っていて、ちょうど人事・総務のポジションを探しているというお話をいただきました。面接前から「ぜひ会いたい」と前のめりな姿勢だと、絆エージェントさんからもおうかがいしていて、仕事のブランクがあっても必要としてくれるんだな、とうれしくなりました。
――重要視していたワークライフバランスはどうでしたか？
そもそもその会社の定時が9時30分〜18時30分で、子どもを保育園に迎えに行くことを考えるとちょっと難しいかなと思っていたんです。ただ、面接で自分の状況を説明したら、「9時〜18時の勤務時間も検討する」と言ってくださって。私みたいに人事・総務の経験ある応募者がなかなかいらっしゃらないし、今後子どものいる求職者のロールモデルにもなるので制度としても前向きに考えてくれるということでした。実際にお会いしてお話しすると、この企業に対してモチベーションが高まっていきました。
――内定をもらうまでに苦労はありましたか？
面接では「希望年収は高めに言った方が良い」と言われたんですね。ただ、私も転職はできるだけ早く成功させたい思いもあって、どうすれば良いかを事前に絆エージェントさんに相談しました。すると、「基準の給与より高い希望額を伝えてしまうと当然難色を示されてしまいます。だから自分の希望額を正直に伝えましょう」とアドバイスをいただきました。
結果的に希望に近い条件で内定をいただけることになりました。「ブランクはあっても同じ職種で長く勤めていたことが資格に匹敵する能力がある」と認めてもらえたことでしょうか。