実務経験のない求人に応募したい!――未経験でも合格する転職活動のポイント
求人広告や企業の採用ページには、応募資格や条件が記載されているものです。 ただし、転職を検討するときに心機一転、「未経験の業種や職種にチャレンジしたい!」という人もいるでしょう。 今回の記事では、実務経験がなくとも未経験の求人に合格するためのポイントを解説します
目次
■応募資格にある実務経験とは?
企業の求人情報に記載される実務経験とは、その業務に実際に携わっていた経験の有無を指します。
この実務経験というのは、法律で明確な定義されているわけではありません。
では、具体的にはどのようなケースであれば「実務経験あり」と見なされるのでしょうか?
・アルバイトや派遣は実務経験になる!
求人情報にある「実務経験」は、必ずしも正社員経験である必要はありません。
アルバイトや派遣社員としての勤務実績でも、同様の業界・業種で務めた経験があれば、「経験者」とみなされます。
たとえば副業や兼業で仕事をするギグワーカーでも、実務経験としてアピールすることができます。
・実務経験の年数はどれだけ絶対視される?
実務経験の応募条件としては、「営業経験3年以上の方」「簿記2級以上を持っている方」などが掲載されています。
ただしこの経験年数は、「必須条件」と記載されていない限り、あくまで目安なのです。
経験者採用の場合、企業はたいてい即戦力を求めています。
たとえば、応募条件の「実務経験が3年以上」という条件をみたしていなくても、その年数に見合う経験やポテンシャルがあるとみなされれば、採用されるかもしれません。
そのため、実務経験の年数に達していなくても、興味ある仕事内容であれば応募することをおすすめします。
■実務経験が足りない場合はどうすればいい?
実務経験は応募する際の絶対条件ではありませんが、転職活動はほかの応募者との競争です。
実務経験が十分にあれば、書類選考で有利になることに変わりはありません。
そこで、実務経験が乏しい、もしくは未経験の場合に選考を通過しやすい求人の見極め方を紹介しましょう。
・「人柄重視」や「ポテンシャル重視」の記載ある求人
「営業経験5年以上歓迎!」や「デザイン制作の経験あれば尚可」など、実務経験を求める求人は少なくありません。
しかし人材難にあえぐ企業が多い売り手市場の昨今においては、「人柄重視」や「ポテンシャル重視」といった記載が多く、実務経験以外で評価する会社もたくさんあります。
こうした求人であれば、面接で実務以外のポイントをアピールすれば、選考通過の可能性は十分にあります。
■応募書類や面接の心構え!
実務経験が条件に達していなくても、応募書類の書き方や面接の内容も、選考通過の大きな要因です。
・応募書類ではポテンシャルをアピール!
実務経験でほかの応募者に劣る場合、自分の熱意やポテンシャルをいかに書類で伝えるかが重要です。
業務経験が乏しいなら、その足りない部分を埋める経験やスキルや知識、などをしっかりアピールしていきましょう。
たとえば「営業経験3年以上」とある求人の場合、「飲食店で接客業務を5年以上経験し、お客様の求めるニーズを常に先読みしてきました」など、営業経験につながるアピールを行うことが大切です。
ここで注意すべきは、「私には営業の経験はありませんが」といった書き出しを冒頭に記載すること。
この記載がないと、募集要項をきちんと読んでいない人と判断されて、悪印象です。
また、資格を要する募集条件の場合は、資格を勉強中であることや取得予定日を記載することで、書類選考を通過する可能性を高められるでしょう。
・面接では熱意と意欲を伝える!
面接も、書類選考同様に能力の高さをアピールすることが重要ですが、それ以上に大切なのは、応募企業への興味や自分が入社後に活躍できるという熱意や意欲を伝えること。
経験が足りていない場合、入社後にどのような努力や工夫でその差を埋めていくかを説明できれば、自己分析ができるポテンシャルのある人材だと認めてもらえるでしょう。
応募した会社の事業内容や業務内容をとことん調べて理解し、志望動機をなるべく具体的に、強くアピールできれば、その熱意は相手に伝えられるはずです。
▼営業職からマーケティング職への転職に成功した体験談として、「マーケティング企画職、33歳男性! 燕三条で希望にマッチする転職に成功した体験談」も参考にお読みください。
◆まとめ
以上のように、応募資格に満たなくても採用されるケースは十分にあります。
興味ある業種・職種なのに、実務経験の募集要項を見て「無理だ」と決めつけてしまうのは、非常にもったいないことです。
アピールの仕方しだいで可能性はいくらでもありますから、興味を持ったらまずは挑戦してみましょう。