求人市場の1年間の動向を知ろう!――転職活動のおすすめ時期は?
転職は、人生の一大転機! 大きな決断を要するということもあり、いつ動くべきかに悩む転職検討者は決して少なくありません。 実は転職活動は、1年間の中で時期ごとの特色が異なるのです。 今回の記事では、それぞれの時期の転職市場の特徴を解説します。
目次
■求人市場の1年間の動きは?
求人市場は1月〜12月までの時期別にみると、求人が豊富な時期や転職者が一斉に活動を開始する、もしくはほとんど動かない時期など、さまざまな特徴があります。
まずは、時期別に転職市場の1年間の動きをみていきましょう。
1月〜2月上旬は、スキルアップの時期にあてるのがおすすめ!
1月は新年明けて早々、年末年始をはさんだ時期ということもあり、人があまり動きません。
企業が求人募集を積極的に始めるのが、2月後半〜3月。
そこで、1月〜2月前半にかけては、求職者は自分のキャリアを見つめ直し、さらにスキルを磨く時期として準備することをおすすめします。
2月下旬〜3月は、求人募集が活発な時期!
2月後半〜3月は、新年度の組織体制変更などもあり、即戦力をはじめとした人材採用を目指して企業の求人募集が活発化します。
1月〜2月の情報収集を兼ねた準備期間を経て、求職者は一斉に転職活動を開始する時期。競争率は高い時期ですが、求人が豊富な分、自分の求める業種や職種が見つかる可能性も高いといえます。
自身にとって有益な情報は見逃さないよう、こまめに求人情報をチェックしましょう。
4月〜5月上旬は、企業の新卒強化月間!
4月は新年度ということもあり、多くの求職者が転職活動を開始する時期。
しかし求人を出す企業側は、新卒など新入社員研修や人材育成に力を注いでいます。
こうした企業は、ゴールデンウィークが明ける頃までは新人研修を行ない、それから配属を決めるというのが一般的。
この期間、企業は新人教育で手一杯で、新卒で人材補充をした分中途採用には消極的です。
この時期は、求人情報をチェックすることは不可欠ですが、様子見するのが賢明かもしれません。
5月下旬〜6月は、求人募集が増え始める!
新人社員研修が落ち着く5月後半からは、企業は中途の求人募集を開始します。
新卒の育成状況にもよりますが、研修を終えた時期に退職者が出ることもあり、企業は求人募集を始めやすい時期ともいえます。
この時期に絞って転職活動を開始するのもおすすめ。
7月〜8月は、転職活動がひきつづき活発化!
7月〜8月は求人市場が活発化する春と比較すると、求人じたいは豊富ではありませんが、一定の募集はある時期です。
夏の賞与支給を経て転職活動を開始する人も多く、転職市場は盛り上がりを見せます。
ただし8月はお盆期間があり、なかには1週間ほど休業する企業もあるため、企業側も求職者側も動きづらい時期ともいえます。
転職活動にあたっては、気になる企業の休業期間の動向にも注意しましょう。
9月〜10月は、転職市場が賑わう時期!
春に次いで転職市場が賑わうのが9月〜10月で、1年間の中でも求人が出やすい時期です。
新卒採用する企業も、新卒が戦力化して落ち着いてくる頃。
夏期に退職した人材の欠員募集に積極的に動く時期ともいえます。
この時期は、よい求人が出るとすぐに締め切ってしまうというケースも多く、スピード感が求められます。
11月〜12月は、求職者が動かない
11月〜12月は求人募集が最小限で、1年のなかでも最も落ち着いた時期といえます。
企業は10月頃に新卒の内定式を行なうのが一般的なので、人事担当者は、11月〜12月は内定者のフォローに動いていることも要因として考えられます。
ただし、急な欠員募集などが出る可能性は十分に考えられるため、求人情報は常にチェックすることが大切です。
■転職活動を成功させるためには?
転職活動で重要なのは情報収集も含め、常に動きを止めないこと!
たとえば、事務職など人気があるのに募集が少ない職種は、求人が出てもあっという間に募集が終わるケースもしばしば。
そこでおすすめなのが、転職エージェントへの登録です。
転職エージェントの場合は、企業ごとに営業担当がついているため、企業の細かい情報を求職者に伝えることができます。
転職エージェントに登録して情報共有を受けながら、自身ではこまめに情報チェックすると、効率的に転職活動を進めることができるのです。
◆まとめ
転職者にとっては、どの時期に転職活動を行なうかはとても重要。
転職活動は企業と人との「ご縁」ですから、転職エージェントなど使えるものは積極的に活用し、自身の転職活動を成功につなげていきましょう。