通勤時間が最も短いのが新潟県!――意外な「働きやすさ」の裏側に迫る
新潟に転居して職探しを考えている人は、通勤時間がどれくらいかかるのかが気になるところではないでしょうか? 地域によって交通の便はさまざまですから、ご当地事情がわからない人は、不安を感じるかもしれません。 そこで今回は、新潟の通勤事情について実態を説明します。
目次
◆新潟県民の通勤時間は?
まずは、新潟の人が通勤にどれくらいの時間をかけているか、データを見てみましょう。
通勤時間が日本一短い!
通勤時間について調査した統計を見ると、新潟県は往復で平均約54分。
片道で30分を切っています。
なんと、これは全国の都道府県で最も短い時間。
全国平均の通勤時間は往復で平均約78分ですから、新潟の通勤時間は全国平均より約24分間も短いのです。
車の場合は新潟市内の渋滞に捕まるので、その分を差し引くとさらに短い通勤時間の人もたくさんいるでしょう。
ちなみに都心部の通勤時間を調べてみると、ワースト1位の神奈川県が107分、次いで千葉県が105分、埼玉県103分、東京が93分と続きます。
一都三県は、全国平均と比べて非常に通勤時間が長いことがわかりますね。
これには、都心部は家賃や不動産価格が非常に高いため、家と職場がかなり離れているという事情があります。
新潟は自動車社会!
続いて、新潟県内の通勤の方法について紹介しましょう。
長岡科学技術大学は、新潟市中央区にある会社への通勤手段についてアンケートを実施しています。
結果を見ると、「自家用車」が44%、「路線バス」が21%、「電車」が13%、「自転車」が11%。
特筆すべきは、公共交通機関を利用する割合が低い点です。
新潟市は人口80万人を超える政令指定都市ですが、地方都市のご多聞にもれず、圧倒的な車社会である実態がうかがえます。
したがって、新潟へ転居して働くことを考えるかたで車を持っていない場合は、購入を考えたほうがいいかもしれません。
電車やバスのみで暮らすことはもちろん可能ですが、車で行くのが便利な施設も多く、車があるほうがやっぱり便利です。
参考:新潟市への自動車通勤者のロードプライシング施策への受容意識(http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00039/201211_no46/pdf/P37.pdf)※別窓で開きます
◆通勤時間が短くて暮らしやすい!
続いて、通勤時間が短いことが関係しているかもしれない、特徴的なデータをご紹介しましょう。
離婚率が日本一低い県!
厚生労働省の「人口動態調査」では、人口千人に対する「離婚率」の数値が出されています。
2019年の新潟県の離婚率は、1.28。これは全国1位の低さです。
推移を見ても、新潟県の離婚率はずっと全国1位、2位の低さをキープしています。
なお、最も離婚率が最も高いのは沖縄県で2.52。全国平均は1.69でした。
比較すると、新潟の離婚率がかなり低水準であることがわかるでしょう。新潟は夫婦円満な県なのです。
一つの仮説ですが、これは前述した通勤時間の短さが関係しているとも考えられます。
働く人の通勤時間が短いということは、その分家にいられる時間が長いことを意味します。
平日の夜に家族団らんの時間をしっかり取れるために、夫婦円満な家庭が多いのかもしれませんね。
参考:人口動態調査 人口動態統計 確定数 離婚(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411861)
まとめ
通勤が至便の新潟は、働く人にとってはとても良い環境です。
そのため新潟県は、他のエリアと比べても比較的、若年労働人口が多いようです。
どんどん若者が集まっている元気な新潟に転居して働くことを、これを機会にぜひ考えてみてください。