転職のWeb適性検査、合格するポイントを徹底解説!
近年では、ほとんどの企業の選考でWeb適性検査が導入されています。 従来は新卒採用のときにテストが実施されるのが一般的でしたが、最近は中途採用でも適性検査が実施されるパターンが増えているようです。 今回の記事では、転職の適性検査についての概要と合否のポイント、対策のコツを解説します。
目次
◆転職のWeb適性検査とは?
転職の適性検査には大きく分けて、「学力検査」と「性格検査」があります。
ひとつずつ解説しましょう。
適性検査の目的とは?
面接とは別に適性検査を実施する目的は、次のとおりです。
〈学力検査〉
●選考の応募者が多い場合の足切り
●国語力や計算力など、仕事に使う基本的な学力検査
〈性格検査〉
●募集職種に求められる適性とのマッチングの判断
●ストレス耐性や対人能力などのチェック
適性検査で落ちることはある?
求職者が気になるのは、「適性検査で落ちることはあるの?」という点でしょう。
実際のところ、検査で落ちるケースはあります。
特に大手企業の募集では、数人の枠に対して1000人を超える応募者が集まることもあり、足切りされて面接に進めない可能性は否定できません。
ただし、転職の場合は新卒と違って適性検査の内容よりも職務経験やスキルが重視されます。
これらは募集要項をしっかり確認することでわかる場合もありますが、面接を受けないとわからない面もあります。
いずれにせよ、中途採用における適性検査のハードルは新卒採用より低いといえそうです。
落ちる人によくあるパターンを解説!
試験に落ちてしまう人によくあるパターンには、次のようなものがあります。
〈学力検査〉
●言語分野、数学分野ともに点数が低く、足切りラインを下回った
●文書を作る仕事なのに言語分野の点が低いなど、職務の適性に合わない
〈性格検査〉
●営業職希望なのに対人能力が低いなど、職種にマッチしない結果が出た
●ストレス耐性やメンタルの安定性が極端に低い
●嘘をつく傾向など、人間性に疑問を抱かれる結果が出た
◆転職のWeb適性検査の内容は?
続いて、適性検査テストの種類や対策のポイントを具体的に見ていきましょう。
適性検査の代表的な5つの種類
①SPI
最もメジャーな適性検査がSPIで、多くの企業で採用されています。
形式は選考先の企業で受験するペーパーテストのほか、テストセンターでの受験やWEBテストなどがあります。
能力検査は言語分野と非言語分野に分かれており、性格検査と合わせて3分野のテストを受けることになります。
②クレペリン検査
クレペリン検査は「足し算を繰り返し行なう」というシンプルなテストです。
こちらも、応募先の会社で受けるペーパーテストもあれば自宅で受けるWEBテストなど、形式はさまざまです。
時間単位の作業量の推移や誤答の数など総合的に見ることで、計算能力だけでなく性格的な傾向もチェックされます。
③CUBIC
CUBICは、言語・数理・論理・図形・英語の5科目と、設問の幅がとても広いのが特徴です。
それぞれのジャンルに基礎編と応用編が設定されており、組み合わせて出題されます。
CUBICでは特定のジャンルに特化するよりも、幅広く平均的に高得点を取れることが重要です。
④CAB
CABの試験では暗算や法則性、命令表、暗号などが出題されます。
ほかの適性検査に比べるとIQテストのような設問が多いのが特徴です。
CABはIT業界の実施企業が多く、エンジニアの方などは要対策でしょう。
⑤玉手箱
SPIと似ていて、こちらも比較的多くの企業で使用されています。
特徴的なのは、能力検査に英語が含まれていること。
外資系企業やグローバル企業などを受験する場合は対策しておきましょう。
◆転職のWeb適性検査を突破するには?
SPIや玉手箱形式のテストに関しては特に、対策本や問題集が多く市販されています。
問題を解けば解くほど正解率は変わってくるので、事前の努力が結果に結びつく検査だといえます。
性格テストに関しては、矛盾が生じないよう正直に答えるのがポイント。
同じような内容をいくつかのパターンで聞いてくることが多いので、それぞれの質問でまったく異なる回答をすると、良くない結果が出る可能性が高まります。
また、「今まで一度も約束を破ったことがない」「嘘をついたことがない」などの設問には引っ掛からないよう注意しましょう。
「No」の選択肢を選ぶと、嘘つきと判定されてしまうかもしれません。
まとめ
適性検査で落ちるケースはそれほど多くはないとはいえ、テストの結果は面接官をはじめ、会社側に引き継がれます。
適当にこなしてしまうと、内定しても入社前から印象が悪くなってしまう危険も……。
しっかり対策して、転職活動を成功させましょう。