休日出勤が多い会社に要注意!――ベストな転職先を見極める3つのポイント
転職を決めた理由は人それぞれで、仕事にバリバリ向き合いたい人、プライベートの時間を大切にしたい人など十人十色です。 なかには、休日出勤や残業があまりにも多いことがきっかけで、転職を考える人もいるでしょう。 今回の記事ではそんなかたのために、休日出勤が多い会社の特徴や見極め方を解説します。
目次
■休日出勤が多い会社の特徴は?
そもそも休日出勤とは、会社で休日だと定められた日に、出社して業務を行なうこと。
厚生労働省の法定労働時間の定めでは、「1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません」「少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません」とあります。
実は、法定労働時間を無視して休日出勤を多くさせてしまう会社には、いくつか共通点が見られます。
特徴その1:離職率が高い!
休日出勤を強いる会社の特徴としてわかりやすいのが、離職率の高さです。
会社を辞める理由はさまざまですが、休日出勤の多さや労働時間の長さが要因となることが多いのでしょう。
また、離職率の高い会社は、平均年齢が若すぎる傾向にあります。
なぜならば、社員の入れ替わりが早く、退職者が出たらすぐに採用して人員を補充しているからです。
長く勤務している人がどれだけ在籍しているか、会社の平均年齢や平均勤続年数が休日出勤の多い会社を見極めるポイントの一つです。
特徴その2:ノルマが高く、仕事量がとにかく多い!
営業や成果物のノルマが厳しく、通常の勤務時間の中では達成が困難であることで、残業や休日出勤をせざるをえない職場環境である可能性もあります。
ノルマというプレッシャーから、「残業や休日出勤をしてでも達成しなければならない」という思考に陥ってしまい、心身を壊してしまう人もいるでしょう。
休日出勤じたいが悪いわけではありませんが、残業手当や休日手当がなかったり、休日出勤した際の代休を取らせなかったりする会社には、注意が必要です。
特徴その3:非効率な働き方を続けている!
休日出勤をせざるをえない会社の場合、多くは社員に非効率な働き方をさせていることも考えられます。
具体的には、勤怠管理システムの導入やテレワークの導入を受け入れていない会社など。
近年はテレワークやオンライン会議の導入をしている会社は増えています。
テレワークが難しい業種や職種もありますが、新しい仕組みを取り入れようとしない古い体質の会社は、休日出勤や残業が多い可能性が高く、仕事の効率化を推奨し、社員に働きやすい環境を作ってくれる会社なのかも、重要なポイントといえます。
■ベストな転職先を見極める3つのポイント!
それでは、転職先で同様の休日出勤や残業に苦しまないためにはどのように見極めるとよいのでしょうか。
そのための3つのポイントを紹介します。
見極めポイント1:求人情報で休日や有給休暇取得率を確認する!
休日がきちんと設定されている会社は、求人情報に明確に記載しています。
求人情報上の「完全週休2日制」「年間休日120日以上」「有給休暇取得率」などは、しっかり確認しましょう。
「完全週休2日制」とは、週に必ず2日の休みがある制度。
「年間休日120日以上」でいえば、1年間の土曜日、日曜日、祝日を合計すると約120日の休みになります。
厚生労働省が発表した「令和3年就労条件総合調査」によると、年間休日総数の平均は1企業あたり110.5日、労働者1人あたり116.1日でした。
そのため、年間120日以上の休みが設定されていれば、平均よりも休みが多い仕事といえるでしょう。
「有給休暇取得率」については、必ずしも求人情報に掲載されているわけではありません。しかし、有給休暇が取得しやすいかどうかは、休みが多い仕事かどうかの判断基準になるはずです。
有給休暇の取得率を知りたい場合は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
見極めポイント2:面接時の反応を見る!
休日出勤が必ずしも悪いわけではありませんが、企業側が休日出勤を当たり前と思っているか、対応してもらっていると思っているかの意識の違いは重要です。
たとえば、面接の際に面接官に仕事内容や業務の流れなどを細かく聞いてみましょう。
質問に対する返答で察することができる可能性があります。
もしくは、直接「休日出社はありますか?」と聞いてみても良いでしょう。
見極めポイント3:選考時のメール対応の時間帯をチェック!
企業の採用担当者とのやり取りの中で、毎回のように業務時間外にメールが送られていることがあれば、疑う余地があるかもしれません。
現在その会社に勤めている従業員が業務時間外の勤務をしているようならば、残業や休日出勤の可能性は十分にあると考えられます。
◆まとめ
休日出勤が多い会社かどうかは、転職先が働きやすいかどうかを見極めるひとつのポイントにすぎません。
まずは自分が転職先で何がしたいか、どのように働きたいかを整理したうえで、自分の価値観と合う会社を見つけることが重要でしょう。